まずはテント本体を広げる。
広げるとこんな感じだ。
風の強いときなどは、この時点で赤丸部分の2~3カ所をペグダウンした方が良さそうだ。
赤丸部分はフレームを通した際の終端となるので、ペグダウンをしておいてもフレームを通す際には差し支えることはない。
取り扱い説明書によると、フレームは
黄色い四角の数字順が通しやすいとのこと。
フレームをテント本体のスリーブに通す。
スリーブが少し折れ曲がっていたりすると、途中で引っかかったりすることもある。
そのあたりを注意しながらフレームを入れると、簡単に終端まで通せる。
1本目を通す。
2本目を通す。
3本目を通す。
3本とも通し終えたら、今度は
通したときと逆の順序で立ち上げる。
フレームをスリーブに押し込むように。
スリーブのシワを伸ばすように手繰り寄せながら。
フレームの先端は、フレーム受けのアイレット(ハトメ)に差し込む。
アイレットに差し込む際には、
テント本体の先(赤丸)ではなく、テント本体側(黄丸)のほうを掴んで引っ張ったほうがテントに負担ががかからない。
1本目を立ち上げる。
この時に他の2本も持ち上がってしまうので、
危険の無いよう周囲に人がいないか確認しよう。
2本目を立ち上げる。
3本目を立ち上げる。
立ち上げ完了。
正面、横、背面。
本来はフライシートを張った後にペグダウンとなるのだが、今回は初回の為、付属のシームコートで
シーム処理を行うので、ここでペグダウン。
オレンジ色の紐のところへペグを差す。
ほとんど無風だったので、今回はペグも軽めに。
シームコートを塗るのはテント本体の
四隅の縫い目の部分。
写真の赤と黄色のところに縫い目があるのがわかるだろうか?
テント本体の角を内側から見てみる。
赤、黄色の印は共に前の写真と同じ部分の裏側である。
赤い部分はシームテープで予め処理されている。
黄色の部分はフレームを通すスリーブの接合部で、ここはシームテープでの処理がされていない。
テント本体の外側の、このスリーブの縫い目にシームコートを塗る。
この縫い目がきちんと広がっている状態でシームコートを塗った方が良いので、きちんとテントを張った状態で行おう。
また、シームコートには有機溶剤が含まれているので、室内ではなく、屋外で行おう。
シームコートを塗ったところ。
(写真は後日別撮りしたもの)
「テントの構造上、シームテープだけでは完全な防水性能をもたらすことが出来ない箇所がある」とアライテントのサイトに書いてある。
心配なので、
シームテープで処理されている部分も、外側からシームコートを塗っておいた。
ここの縫い目はテントの底面にまで及んでいる為、テントを張った状態では塗れない。
撤収後などに塗った方がよいだろう。
シームコートが乾くまでは、気温や天候等により
30~60分ほど掛かる。
乾くのを待つ間に、テント本体をチェック。
テント本体には
4本の張綱がつけられている。
縫い付けられているわけではないので、交換も簡単に行える。
出入り口の脇には
メッシュのポケット。
テントのスタッフサックなどを入れておくのによさそうだ。
背面にある
ベンチレーター。
内側からのみ開けることができる。
出入り口のジッパー。
出入り口の内側にもさらに2つのジッパー。
このシッパーで夏場などには出入り口をメッシュにして通気をよくしたりする。
出入り口をフルオープン。
結構広いので出入りや荷物の出し入れが楽そうだ。
内部から見たベンチレーター。
ここのジッパーを開くとメッシュになるが、
メッシュを開けることはできない。
天井部には
ループが3箇所付けられている。
ガイロープなど細引きを通しておくと便利だろう。
内部にも
メッシュポケットがついている。
そこには「
警告」が。
・テント内では火気を使用しないで下さい。
・通気の確保を行って下さい。
・必ず、張綱とペグによるテントの固定を行って下さい。
シームコートが乾いたところで、フライシートを張り始める。
四隅はバックル式なので簡単に接続できる。
前室部分は金属製のリングがあるので、それをフレームの先端に引っ掛ける。
風が強くないときには、ここでテントの各辺をしっかり伸ばすようにペグダウンする。
最後にフライシートをしっかり張るために
四隅のベルトを引っ張ってテンションをかける。
前室側と背面側の
計4本の張綱を、フライシートの外へ引っ張り出す。
今回は使用しないが、張綱も伸ばしてペグダウンする。
背面の下部、中央にゴムが付けられている。
これをしっかり引っ張ってペグダウンしないと、フライシートがインナーに張り付いてしまう。
また、ここをしっかり開かないとベンチレーション機能が損なわれるだろう。
内部の結露を防ぐためにも、ここは重要ポイント。
ペグは四隅と前室部で6本、張綱で4本、背面に1本で計11本使用する。
13本付属しているが、
2本は予備だ。
試し張りでフライシートにシワが寄っているが、とりあえず設営完了。
フライシートの出入り口には
Ripenのタグ。
そこを捲ると開ける為のジッパーが現れる。
ジッパーを開けるとその終端は逆側の張り綱付近。
出入り口を開けた際には、紐で纏めておくことができる。
出入り口を開けた状態。
前室部分を大きく開放することも可能だ。
前室の広さ。
スケールを忘れたために、ペグを並べてみた。
約3本と3分の2くらい。
ペグは16cmなので、
約60cmほど。
広さは伝え辛いのだが、とりあえず27cmサイズのスニーカーを置いてみた。
広さのイメージが伝わるだろうか?
前室の両側のシートがある部分も充分な広さがある。
ザックなども置いておけそうだが、その際には結露を考慮しレインカバーなどを被せた方がよさそうだ。
内部の広さ。
ネオエアーXライトのスモールサイズを置いてみた。
マットを二つ並べられそうだ。
1人で使うには勿体無いくらいの広さ。
マットのサイズが約120cmなので、足元側はこんな具合。
フライシートを掛けた状態でベンチレーターを開けるとこんな感じ。
ゴム紐のところをペグでしっかりテンションを掛けていれば風通しが良さそうだ。
撮影角度がいまいちだが、出入り口をメッシュにして中から外を撮影。
撤収の際には、出入り口を少しあけておくと、内部の空気が抜けやすい。
収納時の大きさは、エアライズ1より大きくなっている。
重さも、アンダーシートを含めエアライズ1は約1700g。
ドマドームライト2はアンダーシートが無いが、その重さは約2100g。
約400g重くなっている。
これは必要な道具を見直し、その差を埋めたいところ。
設営においてはフレームが1本増えた分、やや手間がかかり、また、撤収の際にも前室の分がある為にテント本体の畳み方に手間取った。
これら設営、撤収は徐々に慣れていくだろう。
それら手間、重さと引き換えに、室内と前室の広さを手に入れた。
室内においては、ソロでの使用には広すぎるくらい。
しかしドマドームライト1では荷物を室内に置くには狭そうである。
室内に荷物を置いておきたいので、1の選択は考えられなかった。
正直、エアライズ1程度の広さでも良かった。
ドマドームライト1と2の中間サイズが欲しいところだ。
前室も納得の広さ。
高さも十分。
前室でのガスバーナーを使用した調理も問題なさそうだ。
エアライズではフライシートの入口は片側しか開くことができなかったが、ドマドームでは正面を大きく開放できる。
寛ぎながら景色を眺めることもできそうだ。
ドマドームライト2にはとても満足している。
かといって、エアライズ1が不要になるわけではない。
テント場が狭いところや混雑するようなところでは、エアライズ1を使用したいと思っている。
事前に調べて、うまく使い分けたい。
今回の試し張りは桜が咲き始めた頃。
静かな公園で、泊まりたい衝動を抑えつつ撤収した。
今シーズン、使用する機会が早く訪れればいいなと夢見つつ、トレーニングを開始したいところだ。
以下が最終候補だった3テント。
【ライペン ドマドームライト2】
【ニーモ ロシ2P】
【ニーモ クアンタムエリート2P】
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